『仕事の悟り』 未来への経営

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zoom RSS ≪106≫「人事を尽くすこと」と「天命」

<<   作成日時 : 2008/01/06 20:28   >>

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2008年という末広がりで縁起の良い年のスタートにあたり、
成功・発展について考えて見たいと思います。

成功・発展のスパイラルに入る王道とは
「人事を尽くして、天命を待つ」の一言に集約されます。


(1)まず、自らの努力・創意・工夫

基本は「まず、自らの努力・創意・工夫」です。
自ら自身、それに関して当事者能力があるならば、フルに発揮
すべきでしょう。否、しなければなりません。

それでこそ、自ら自身で道を開いたことになるのであるし、
他への大いなる影響も出てきます。
そして、その姿が他の人への見本となるのです。

もし、そうでなければ、所謂「他力本願」となり、成功の本道
から外れてきます。正に「人事を尽くして天命を待つ」の心境
そのものが必要なのです。


ここで「他力本願」について補足しておきます。
成功への過程において、他力的要素によってものごとが成就する
という現実は多々あるでしょう。むしろ、殆どの成功が、他の人
の協力、運など、我ならざる力によって成就しているといえます。

この、他力の介在に対しては、
積極的に肯定し、
感謝すべきです。

ただ、問題は、一度(自力なく)他力本願が成就してしまうと、
次から次へとそのパターンに入ってしまい、
一寸した努力もしなくなってしまう、
他力本願による成功という二匹目のドジョウを、
知らず知らずに求めてしまう
…これが傾向性となるわけです。

他力本願によって成功してしまうと、
その成功パターンを捨てることは、
失敗パターンを捨てるより困難です。
それは、「今の自分の成功」と密着しているためです。
「自分はこうして成功した」という“過去”の事実を拠り所とし、
“現在”も他力本願的傾向を持っても良いと
知らないうちに、自己内部で正当化してしまうのです。

一般的に、失敗の経験から学ぶことが出来る賢者であっても、
自らの成功パターンを捨てることは、非常に困難です。

例えば、イノヴェーションに成功している企業は少なく、
また、イノヴェーションの成功事例の大半は、
新たな成功遺伝子を持つ
新たなる経営者によってもたらされている
…という事実を見ても、その困難さが分かるでしょう。

そのぐらい、成功パターンを捨てることは難しいものです。

ちなみに、自らの成功パターンを捨てることができるのは、
「自分」という囚われから解脱し、
社会の要求を実現すること自体が自分、
多くの人々の幸福のために貢献する事業そのものが自分
…というように、自と他が渾然一体となった
無我なる悟りを開いた人にのみ可能です。
これについては、「仕事の悟り」の上級編でご説明します。

このように、「自らの成功パターンを捨てることは厄介だ」と
まず知っておくことは、一つの智恵です。

結局、成功に到る段階から、普遍的な王道を身につけておけば、
その成功パターンを捨てる必要なく、多様な局面で、成功し
続けることができるわけです。

よって、基本は「まず、自らの努力・創意・工夫」です。
「人事を尽くして、天命を待つ」という王道を成功の機軸とし、
自らに刻み込むことをお勧めします。
そして、その姿で他の人に影響を与えるという姿勢を貫くことが、
成功し続け、他の人をも含め発展・繁栄するための得策なのです。

これが成功しつづけ、発展していくための第一のポイントです。



(2)天命を待つ

そして、「自らの努力・創意・工夫」を続けていると、必ず運命の
転機が訪れます。努力や実績など、次の展開に必要なエネルギーが
貯まった段階で、新しい運命の歯車が回り始めるのです。

このように、新しい使命をいただくために必要なことは、
「自分にとって、一番良い形で運命は拓ける」と信じて、
努力し続け、成長し続けるという「忍耐心」です。

他の人の昇進や、自分が重用されないことへの不満から、
性急な結果を要求してヒンシュクを浴びたり、
自暴自棄になって転職したり…というように、
自ら成功の階梯を転がり落ちる人がおられます。

その理由の大半が「焦り」によるものです。

「天命を待つ」という言葉は
 努力は必ず報われると「信じて」「待つ」という
「前向きな忍耐」を意味しています。


ここで必要な心構えは、
「次の展開に必要なエネルギーが貯まった段階」で、
新しい運命の歯車が回り始めるのだ…と言い聞かせることです。

つまり、その必要とするエネルギーは、次の使命の内容によって
変わってくるのです。

例えば、バケツとダムの仕事の違いを考えてみましょう。
同じ雨の水を受けていて、バケツはスグに一杯になりますが、
ダムはなかなか水が貯まりません。
その違いの理由は歴然としています。



器の大きさが違うのです。




器の大きさが違えば、必要とする水の量も違います。




では、なぜ、ダムは多くの水を必要とするのでしょう?




答えは簡単です。
バケツより大きな仕事をするからです。




同じように水を貯める努力をしているのに、
バケツはスグに脚光を浴び、次の展開が始まります。
それを見て、ダムは羨ましいと思うかもしれません。
バケツばかりが用いられることに、不満も抱くでしょう。
自分もバケツのようにならなければと、焦る気持ちが募ります。

しかし、バケツと同じ水の量を放出してしまっては、
ダムとしての使命が果たせません。

ましてや、「自分は水を貯めても仕方ない」と諦めてしまっては、
面積が大きい分、蒸発量も多く、ダムが干からびるだけです。

ダムにはダムの使命があります。
大器晩成という言葉のように、
ダムとして使命を果たすためには、必要な水が貯まるまで、
時間がかかるのだと、「信じて」「耐える」ことです。


そして、必要なエネルギー量が貯まったならば、
ダムには大きな仕事が始まります。

それはバケツ一杯の水では到底なしえなかった仕事です。

その水は、水力発電に利用され、多くの人の生活に役立ちます。
その水は、日照り・干ばつなどの「水不足」を防ぐとともに、
ダムという器が大雨による洪水を防ぐ水量調節の役目も果します。
その水は、ダムにおいて浄化され、水道水や工業用水として、
不安なく利用できるという幸福を支えています。

こういった天命は、ダムとしての器づくりと、
その使命に値するエネルギー量を貯めた人にだけ与えられます。

自分が何者であるのか定かでないならば、
絶え間ない努力をしつつ、「天命を」「信じて」「待つ」ことです。
これが成功のための二つ目のポイントです。

もしかしたら、あなたこそ「ダム」としての天命が
待っているのかもしれません。




(3)「天命を知る」=「前向きな努力が要求される」

さて、人事を尽くして天命を待ち、
ついに「天命を知る」という段階が訪れたとしましょう。

ここで要求されるのが、更なる努力です。


天命を知り、明確な理想を描けるようになったならば
次に問題となるのが、理想と現実のギャップです。

1.理想は何か?
2.現実はどうか?
3.理想と現実のギャップはどのぐらいあるのか?
4.それを埋めるための努力は明確であるか?

こういったステップで、理想と現実のギャップを埋める努力が
はじまります。

ここで陥り易い罠が、天命の大きさに比べ、自分の非力さを感じ
諦めそうになったり、天命に押しつぶされそうになることです。

天命が降ろされたことが、何かの勘違いであったかのように
自分を疑い始めます。

このストレスは相当なものですが、この魔境を乗り越える為には
・自分を信じ、励ます工夫と、
・前向きなプラス思考になるための工夫が必要です。

まず、自分を信じ、励ますためには、人事を尽くし、鍛えてきた
自らの成長・実績を正当に評価しましょう。
前述したように、人事を尽くしたからこそ、その努力・器に応じ
天命が下ろされたわけです。「自分にはやり遂げる力がある」と
自分を信じ、信念を持ち、自らを励ますことが必要です。
特に、日本人には「謙遜の美徳」という不思議な美徳があり、
自己評価を低く振舞うほど徳高いと評価される向きがあり、
プラスの評価を素直に喜ばない習慣があります。
これは、日本人としても乗り越えるべき課題です。

努力と、歩んできた道を正当に評価しようと心がけること。
天命が降ろされるに到った、自分の努力を信じ、正当に評価し、
「自分は必ずできる!」と励ますことが大切です。

この、良き心の癖を持ち、天命に向かって前向きに進むことで
目の前が開け、また一歩進む勇気が湧いてきます。




そして、前向きなプラス思考になるためには、理想と現実の
ギャップを細分化し、それぞれのステップにおける目標を設定
することも、一つの解決法です。

以前にも使った例えですが、目標が10mの高さであれば、
自分の能力で到達することは不可能のように思えます。
ところが、この目標に到るため、25cmの階段をつければ
たった40段の階段を上るだけで、到達できるのです。

40段が長く感じる人は、更に10段ごとに赤色の目印、
5段ごとに青色の目印をつけておきます。
まずは青色(5段)の目標をクリアし、
同じ努力をもう一度すれば赤色(10段)の目標が達成です。
この赤色までの努力が4回あれば、10mの高さに到達します。

このように、はるか上空(10m)の目標を実現するために、
目標との差ばかり見て、マイナス思考になるのではなく、
その経過における達成感が得られるよう、細分化し、小目標、
中目標を設け、プラス思考になれるよう工夫します。

とにかく、まず、ここまでいこう!
ここまでいった自分を、誉めてあげよう!

こうした前向きな努力と評価を続けるうちに
前向きに進むことが習慣になってきます。

そしておそらく、このような前向きな人に対して、
他の人や、運(天)が味方してくれるようになるでしょう。
押し上げてくれたり、励ましてくれたり、上から引っ張り上げて
くれたり、色々な力が及ぶようになり、天命の実現が早まります。

ちなみに、他力が及ぶか及ばないかを決定するのは、自分では
ありません。あくまで力を貸そうとする人自身の判断であります。
協力したくなる魅力があるから、その人(天)が味方するのです。

自分としてできることは、前向きに努力することで、他の人が
応援したくなるような魅力を放つことだけです。

つまり、他力は本願とするものではなく、力を持つ者が協力したく
なるよう、天命に向かい努力し、オーラを放つ自分となることで
実現するものなのです。

結局、天命を知り、天命を実現するためには、
前向きな努力をし続けること。
これが、一番の王道です。
努力の結果として、他力が臨み、実現が早まることもありますが、
それは、一つのオプションと付加されたご褒美なのです。

以上、成功・発展しつづける秘訣について考えて見ました。
何らかのお役に立てば幸いです。



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