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zoom RSS ≪110≫ 経営幹部養成講座「思い」の「実現」

<<   作成日時 : 2008/03/03 01:34   >>

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なぜ、人は、仕事をするのか?
なぜ、我社は存在するのか?
何のために会社を大きくし、
何のために利益を使うのか?


考え、考え、考え、考え抜いて、
「魂の叫び」となるまで熟成させることで、
法人という生命に魂を入れる。
それが経営者の仕事だ。

…という内容を、前回ご説明させていただきました。

今回は、経営者にとっての「思い」の「実現」について考えます。




■その思いは「善」か?

世に成功論と称し、「思い」の「実現」について語られた本は
ゴマンと有ります。
しかし、大切な一点が欠けたものが多く、残念です。



その、欠くべからざる核とは、

「その思いは、善なのか?」ということです。



なぜ、思いが実現することが必要なのか?といえば、
結局、それが「善」だからです。


その思いが実現することで、
人が幸福になるからこそ、
その思いが実現することが必要なのです。


逆に、思いが正しくなければ、
その思いが実現することで、不幸が生まれます。
そんな思いなら、実現しないほうが良く、
協力者も現れないほうが良いのです。


「思い」の「実現」の前提は、
「思い」が「実現する」ことが「良い」ことである。

これが、成功のための、基本中の基本であるのです。



■その思いは「善」か「偽善」か?

ただ、経営者として、常に厳しく点検しなければならないことは、
自分で「善」と思っていることであっても、
微妙に「善」と「偽善」がすり替えられている…という点です。


具体例を挙げましょう。


・例えば、「顧客満足」という名の「自己満足」です。

お客様にとってよかれ…と思ってやったことであっても、
お客様が喜ばないことがあります。
その時、心の中で「チェッ」と舌打ちしたならば、
それは「顧客満足」ではなく、「自己満足」のための行為であった
ということです。


・例えば、「顧客満足」という名の「売上げ至上主義」です。


お客様の要求を満たすこと、お客様の満足や感動は、
あなたの会社を発展させるための手段ではなく、目的です。


これは、マーケティング理論が世に普及しようとも、
セグメントを考えたり、シェアを拡大する手法があろうとも、
外してはならない考えです。

お客様が、あなたの会社を選び、
お客様が喜び、商品やサービスを購入することは、
あなたの会社を発展させるための手段ではありません。

お客様に喜んでいただくことは、企業存在の意義・目的です。
そして、その目的を果たした結果として、売上げが伸び、
新規もリピーターも増え、シェアが拡大するのです。

結局、「お客様の心」が「主」であり、
「売上げ」は、その「影」なのです。

売上げは、お客様の幸福という、目に見えない「心」の影である
にも関わらず、目に見えないために、「心」への配慮が形骸化し、
その「影」である「売上げ」ばかりを追い求めるようになります。
このように、手段と目的が入れ替わり、企業の売上げ追求という
目的を果たすために、顧客満足が手段となるという、主客顛倒の
マーケティング議論がいかに多いか。


「顧客満足」という言葉を、「売上げ至上主義の隠れ蓑」に使って
いないか?経営者は、この「善/偽善」を、厳しい目で点検する
勇気が必要なのです。



・例えば、「顧客満足」という名の、「企業の都合」


更なる「偽善」として、「顧客満足」と言いつつ、企業の都合で、
従業員をコントロールしていることがあります。


従業員も、企業の売上の手段ではなく、企業存在の目的です。


忘れてはならないことは、
従業員は、一人残らず、あなたの会社の商品やサービスよりも
尊厳高き「人間」だということです。


その「尊い人」を、売上のための機械の一部か何かと勘違いし、
拘束し、思い通りに動かそうとする経営者ならば、
成功しないほうが、余程、世の中のためになります。


企業は、従業員の「人生の価値を高める」ため、
一人では出来ないことを、力を結集して成し遂げるために
存在が許されているのです。

そして、集合体によって生み出された付加価値により、
世の中に、より貢献することができるからこそ、
従業員を集めることが、是とされているのです。


従業員教育により、従業員が本来の能力を開花させ、
活き活き働く環境を提供するということも、
会社発展の手段ではなく、目的なのです。


更に言うならば「顧客満足」という名の、「従業員満足」は、
経営者が押し付けるものではありません。
経営者の後姿を、従業員が「真似したくなる」ことが基本です。
経営者のあなたが「お客様の満足」に感動せずして、その感動を
伝えることも、真似してみたいと思わせる影響力もない…と、
心得ておくべきです。


経営者が良き思いをもち、その思いが実現することで
幸福を増進したならば、その影として、企業が発展するという
良き証拠を残します。もし、衰退の一途であるならば、その思い
のどこかに、歪みがあるとも言えるのです。


だからこそ、正しく発展するためには、自分の仕事を振り返り、
この仕事の実現により、お客様はどのように変わったか?
従業員はどのようになったか?
世の中は変わったか?
幸福に貢献しているのか?ということを厳しく点検し、
動機が善か偽善か、勇気を振り絞って判定しなければなりません。

それが、経営者である、あなたの仕事なのです。



■善ならば、耐えよ。


もちろん、思いが善であるからと言って、
全てが実現するほど、世の中は甘くありません。

良いことでも、実現しないことはあります。
否、実現するまでに、時間がかかることがあります。

電球を発明したエジソンは、
その成功にどれだけの失敗を繰り返し、
どれだけの労力・時間を費やしたか知れません。
しかし、その失敗にめげす、
「この方法は成功しないと分かった。」
「これでまた一歩成功に近づいた。」と、実験を繰り返しました。


このように、思いにおいて「正しい」ものを出し続けても、
そのうち、成果を出すのは数パーセントかもしれません。
成功は氷山の一角でしかないのです。

しかし、多くの人は、成功したものだけを見、
その成功だけを、真似ようとします。
形だけまねて、成功しなければ「自分には無理だ」と諦めます。
そして、中途半端な「思い」だけが、空中に散乱しています。

ノウハウ本の多くは、そういった簡易成功の山です。
手っ取り早いことや、メリットしか書かれていません。
しかし、その成功には「努力」や「忍耐」が必要なのです。



だからこそ、真に成功したいならば、肝に銘じることです。




「善ならば、耐えよ」と。



■しかれども、執着することなかれ。


「善ならば、耐えよ」
「しかれども、執着することなかれ」


この、一見、二律背反する言葉に、疑問を持つ方もあるでしょう。




「しかれども、執着することなかれ」
これも、思いの実現に際し、大切な心得です。

この真意とは「目的が正しいからこそ、自我力になるな」
ということです。




何のために、自分は思いを実現したかったのか?
自分の成功のため?
自分の名誉のため?



世の中を良くするためであれば、力を抜いて、成功しそうな企業
に協力し、その成功の普及、応用・展開という道で貢献する道も
あるのです。

どんなスポーツでも、身体に力が入りすぎては良い成績を出す
ことができません。逆に、身体が固くなり、怪我や故障の原因に
なりがちです。同様に、どんなに良いことでも、自我力になり、
「何が何でも、我社でやる」と頑迷になると、時代の変化に乗り
遅れたり、状況判断を誤り、結果的に失脚する羽目になります。



思いを実現するためには、自分以外の変化にも関心を持ち、
敏感にして、その変化を“受け入れる”柔軟さが必要です。

そして、変化する外部から“受け入れられる努力”も必要です。


このように、「思い」が「正しい」からこそ、
「実現すること」が「良いこと」だからこそ、
その実現のために、「自分が」という執着を捨て、
サラサラと柔軟に対応することが求められるのです。


以上、「思い」が「実現」する前提として、
経営者が自戒しなければならない項目について述べてみました。
次回も引き続き、経営者に必要な項目について考えます。

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