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zoom RSS ≪114≫経営者養成講座「企業スランプにおける心構え」

<<   作成日時 : 2008/07/07 01:55   >>

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人と同じように、企業にも停滞・スランプの時があります。
今回は、企業スランプにおける経営者の心構えについて考えます。



■スランプは、前向きに捉える


まず、企業スランプを乗り越えるために必要なことは、
従業員の精神的負荷を軽くする考え方を身につけることです。
具体的には、スランプを「前向き」に捉えることです。

スランプが生じるということは、それ以前に好調のときがあった
からです。好調なときがなければスランプも感じません。

また、スランプを感じることは、発展の可能性がある証明です。
「理想と現実のギャップ」を自覚しているからこそ、スランプに
陥ります。現状に甘んじる人に、スランプはありません。
スランプがあることは、それを乗越えるチャンスもあるのです。

結局、栄光の過去と未来の間で、現在必要とされる実力が、
備わっていないという「焦り」がスランプの原因です。

であるならば、現在只今において、スランプを前向きに捉え、
愚直なまでに努力することが、スランプ克服の正攻法なのです。




■スランプに自滅する企業の特徴は「みせかけ」


企業の真実の発展には、なぜか停滞期が組み込まれています。
そして、その後、「発展の軌道に乗る企業」と「衰退する企業」の
二つに選別されます。

停滞期の過ごし方に、企業の命運を分ける鍵があるようです。



この時期に、自滅を選択する企業の特徴は「みせかけ」です。
急に他の事を始めて、表面的に景気良く見せたり、
焦って、やたらと人目につく派手な企画ばかりを始めます。
しかるべき努力を怠り、体裁ばかりを取り繕うのです。



ただ、こういった経営者の焦りは、分からなくもありません。
経営者の不安の多くは、「自社の価値を損なうのではないか」
「今の評価を失うのではないか」等、企業価値の部分にあります。
決して自分自身の虚栄心ばかりではなく、企業の明日を思い、
従業員の生活の責任を感じればこそ、早く結果を得たいという
焦燥感がつのるのです。


しかし、正当な変化には、努力と時を要します。
その間のプレッシャーに耐えられず、手早く結果だけ手に入れ
ようとします。それが、「みせかけ」です。


発展や逆境など、変化の激しい時に強い経営者でも、意外に、
停滞期に弱く、「みせかけ」の発展を選択してしまいがちです。
なぜなら、変化には何らかの評価が伴いますが、地味な蓄積には、
評価が得られず、不安になるからです。

特に、小さな成功経験しかない経営者ほど、新しい道が開けず、
相応しい世界が展開してこないことに焦りを感じるようです。
過去の「浅瀬の成功体験」が捨てられず、「本流の成功」に移行す
るための、知識や心構えなどの「備え」が出来ていないからです。
本流になれば、多少の雨水では、目を見張る変化が生じません。

そこに「みせかけ」の成功を求める気持ちが生じます。


もちろん、どんなに急激な発展であっても、経営者や企業の実力
相応の成功ならば、全く問題ありません。

しかし、実力の伴わない「みせかけ」は、その隙間を生める「嘘」
を生み出す危険があります。そこに、企業内部の歪みが生じます。

企業が小さなうちは、その歪みが落とす影も小さく見えますが、
企業が大きくなるほど、その影の影響は大きくなってきます。



「みせかけ」という嘘の怖さは、途中で止めることができない
ところにあります。嘘を嘘で塗り固める負の連鎖が始まります。
そして、足元から瓦解していくのです。


虚飾を捨てるには、実力で生きる勇気が必要です。


結局、自分の実力に自信が持てないから、
他人の評価に一喜一憂するのです。


実力で生きるには、実力で勝負できる鍛錬、努力が必要です。

前向きに未来を信じ、愚直に努力するということは、
スランプ克服の正攻法であり、
企業の継続的発展を支える秘訣なのです。



■スランプのとき、蓄積すべき基礎力とは


企業がスランプのときは、基礎力を蓄積するチャンスです。

そして、蓄積すべき基礎力の第一は「学び」です。


経営者に必要なのは、認識力と判断力です。
認識力と、それに基づく判断力の基礎となるのが「学び」です。


学びとは、自分を知り、相手を知り、従業員を知り、商品を知り、
自社を取り巻く環境を知り、世界を知ることです。
経営者は知ることにもっと貪欲にならねばなりません。

認識力とは、学びを元に、原因・結果を見抜くことです。
知っていることを応用し、事象の流れをつかむことです。

そして、判断力とは、認識した事象の流れをもとに、理想の未来
を実現するため、現在において判断することです。

判断力とは、過去・現在・未来を見据え、時間の流れの中で、
「未来を主体的に選択する能力」「未来を変える能力」と言い換え
ることもできるでしょう。


経営者は、「学び」という基礎力を元手に、
事象を見抜く「認識力」、
事象の未来を選択する「判断力」を高め、
多くの人に、企業の恩恵を享受していただく責任があります。





蓄積すべき基礎力の第二は「資本(エネルギー)」です。

スランプの時は、成功の元手となる資本を強化するチャンスです。
資本とは、成功を支えるエネルギー源です。

未来をシュミレーションし
経営者が望む未来が展開した時、必要なものは揃ってますか?

人材は?資金は?装備は?情報網は?人脈は?

人々の、色々な要求に応えられますか?
その発展的未来に、企業がついてゆけますか?

そう考えれば、停滞期という準備期間をいただけていることに、
感謝の気持ちすら湧いてきます。

たとえ充分な資本が揃うことはなくとも、
資本を効率的に回転させる「仕組みづくり」は、事前に準備する
ことができます。


発展の時には、華やかな発散にばかり力点を置きがちとなり、
基礎エネルギーの摂取・補給がおろそかになりがちです。
やがてエネルギーが枯渇し、組織の疲労、劣化、故障を招きます。

こうしたことに問題意識を持ち、最大限の成果を得るための、
エネルギー供給の仕組みをつくっておくことが大切です。




蓄積すべき基礎力の第三は「精神力」です。

動き始めてから、言い訳はききません。
自己憐憫など、もってのほかです。
スランプのときこそ、言い訳や自己憐憫などの
マイナスの精神と決別するチャンスです。


そして、たとえ非難や攻撃に満ち満ちた未来になろうとも、
耐えていけるだけの覚悟、備えが必要です。


基礎に蓄積のある人は、批判や非難に打たれ強くなります。
一部の人から心無い批判を受けたとしても、いちいちそれに
憤慨しているようでは、経営者として未熟です。


「批判は成功への踏み台。クレームは変革の糧。」

このように、経営者がブレなければ、企業が少々のことでバランスを
崩しません。しかし、経営者の精神力が弱いと、組織にも、言い訳や、
自己保身、無責任体質が蔓延します。
従業員の精神態度を批判する前に、まず、自らの精神力を高める
ことです。





■そして、人を信じ、成功を広げる。

経営者は、基礎力(学び、資本、精神力)を蓄えるだけでなく、
拡大展開する使命があります。
つまり、思うところを伝え、賛同者を募り、発展させることです。


その前提となるのが、「人を信じること」です。
信じることは、人を変えていく力を持ちます。


「この駄目な従業員をなんとか変えてやろう」と思ううちは、
従業員は変わりません。自分に置き換えてみれば分かるでしょう。
「駄目だ」「駄目だ」と言われて、変わりたいですか?
変わることが正しくとも、駄目だという前提で言われると、
萎縮したり、意地を張ったり、自分でも駄目だと思い込んだり、
…と、変われない可能性が高まります。

しかし、小さなことであっても「君ならできると信じていたよ」
といわれれば、もっと変わりたくなるのです。

ならば、人の存在を肯定し、信じることです。


自分が蓄積したこと、教訓を得たことを、自己満足で終わらせず、
他の人に影響を与えていく。信じ、そして仲間を増やすことです。

自分が蓄積したことを、多くの人の喜びや幸福としていく。
こうした、純粋さに裏打ちされたカリスマ性が、
人々を引き寄せ、変えていきます。

従業員にとって、人生の師がいることが、ありがたいことです。


こうして、企業スランプの際、経営者が蓄えた基礎力が、次第に
従業員に伝播し、広がっていきます。それに伴い、企業の発展の
歯車が動きはじめ、本格的拡大・発展期に移行してきます。

より良い停滞期の過ごし方が、次の発展の遺伝子となり、御社の
理想の未来を牽引していくのです。

以上、企業スランプにおける、経営者の心構えについて述べて
みました。何らかのお役に立てば幸いです。

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